デザインとアートの違い
時々というより結構な頻度でデザインを学ぶことよりも実はアートを学びたかったであろう人が受講されます。何故、であろうなのかというとそれは本人もアートとデザインの違いがついておらず、漠然と絵やキャラクターを描きたいという理由が動機になっているからだと思われます。
まず、アートとデザインの違いを端的に表すと、アートは問題提起でデザインは問題解決です。この違いは太陽と月くらいはっきりと違うものですが、同じ天体じゃないかという方がいるように、アートもデザインも共通する部分が多々あります。訓練で使用するillustratorで立体感のあるアート作品も作れますし、またはペラ1枚のチラシも作れますし、勿論それはツールが変わって紙とペンでも同じことです。
実は今回の訓練リーフレットには大きな失敗があります。3000部刷った後に気付いたことですが、裏面の訓練カリキュラムをエクセルからillustratorに原寸大で張り付けたため文字が少し小さく視認性が悪くなってます。illustratorの操作で3秒あれば出来る拡大をし忘れたことで、デザインの本質である問題解決から遠のいたというわけです。要は受け取ってくれた方が、如何に端的に理解してもらえるのかを具現化するものがチラシだとしたらその機能としてはやはり劣ったものとなります。
訴求力と視認性、もちろんアートにも求められる要素ではありますが、経営するものとしてはチラシ一つで売上が変わることもありますよというシンプルな警鐘です。何事も物事のその本質を見誤らないことが大切です。